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専攻・コースの概要/Major Course Overview

  • 電子機械工学コース
  • 電子機械工学分野
  • 学生実験

機械・航空工学科 電子機械工学コースの特徴

電子機械工学コースの前身である電子機械工学科は,以下の3つの背景に動機づけられ,昭和57年に設立された.

(a) マイクロエレクトロニクス技術が発達し,それがコンピュータの発達と相まって機械システムの中に取り込まれ,計算機援用設計(CAD),計算機援用製造(CAM),数値制御工作機械や産業用ロボットなどの高度な知能機械が生み出されるなど,機械工学,電子工学,情報工学などを融合したメカトロニクス技術が注目された.(時代的背景)

(b) 中部地区は航空機,自動車,鉄鋼,工作機械などの大企業が集積しており,メカトロニクスに関連する技術需要が極めて高かった.(地域的背景)

(c) 機械工学と電子工学・情報工学を融合することから創造される多様な技術の開発・研究と,その成果を修得し,より付加価値の高い高度な製品を開発できる技術者,研究者の育成が急務であった.(時代的要請)

当初は3講座(電子機械基礎理論講座,電子機械応用設計講座,超精密加工講座)で発足し,その後,講座増,大学院電子機械工学専攻の設置を経て,平成4年には6講座の構成となった.また,平成6年の大学院重点化によって,電子機械工学科は機械学科,機械情報システム学科,航空学科とともに機械・航空工学科に統合され,電子機械工学コースと名称を改めることになった.

電子機械工学コースでは,機械・航空工学科の他の履修コース(機械システム工学コース,航空宇宙工学コース)とも連携し,メカトロニクスや航空宇宙工学を含めた広い意味での機械工学の教育を行っている.入学1年次には学科全体で数学・力学を中心にした共通の基礎教育を行い,2年次からは各履修コースに分かれて専門教育を行う.電子機械工学コースでは,機械工学の基礎および電子工学,情報工学の基礎的な内容を学ぶ.さらに,電子機械工学の中心をなす制御工学,ロボット工学,計算機援用設計工学などの専門科目を履修し,機械の知能化・集積化に対応できる能力を養う.

機械・航空工学科 電子機械工学コースの教育目的・目標

電子機械工学コースでは,名古屋大学工学部の教育理念をより具体的に示すために以下の教育目的および教育目標を掲げている.

教育目的

コンピュータの発達によってもたらされた工業製品の高機能化・知能化・多様化に対する社会的ニーズに対応するため,機構構成に関わる機械技術とそれに高度な機能を付加する電子技術の融合を目指し,両者の学際領域の工学教育を行う.

カリキュラムでは,専門基礎として材料,熱流体,振動などの機械工学分野,電子回路,情報基礎論などの電子情報分野,制御,計測などの両分野に横断的な分野を修得させ,知識情報処理,生産システム,システム設計,メカトロニクス,ロボットなどに関する専門知識をハードウエアとソフトウエアの両面から系統的に理解させることを目指す.

もって,学生の自主的勉学意欲を喚起し,未知の問題に対応する能力を備え,倫理観を持って国際社会において活躍する電子機械工学研究者・技術者を育成する.

教育目標

教育目的を達成するため,下記の(A)~(I)に記した能力を養うことを教育目標として設定している.

(A)
グローバルな視点から多角的に物事を考え,新たな価値を創成する能力
(B)
技術者としての専門的・倫理的責任を理解する能力
(C)
科学と技術に関する基礎知識とその応用能力
(D)
電子機械及び電子機械関連分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用する能力
(D-1)
解析,代数,化学基礎,工場管理,工業経済学などに関する知識,及びそれらを電子機械工学の諸問題の解決に利用できる能力
(D-2)
力学,電磁気学,量子力学,統計物理学など物理に関する基礎知識,及びそれらを電子機械工学の諸問題の解決に利用できる能力
(D-3)
材料力学,材料科学,流体力学,熱力学,振動工学などに関する専門基礎知識,及びそれらを電子機械工学の諸問題の解決に利用できる能力
(D-4)
電気回路,電子回路,デジタル回路,計算機ソフトウエア,情報基礎論などに関する専門基礎知識,及びそれらを電子機械工学の諸問題の解決に利用できる能力
(D-5)
制御工学,動的システム論,計測工学,信号処理などに関する専門基礎知識,及びそれらを電子機械工学の諸問題の解決に利用できる能力
(D-6)
アクチュエータ工学,メカトロニクス工学などの融合技術,ロボット工学,情報処理などの知能化技術,精密加工学,生産システム,機械システム設計などのシステム設計技術に関する専門知識,及びそれらを電子機械工学の諸問題の解決に利用できる能力
(D-7)
機械創造設計製作,メカトロニクスを課題とする設計製図,学生実験などによって,電子機械工学の専門知識に基づき,融合技術,知能化技術,システム設計技術の独創性,創造性を涵養
(E)
世界的/社会的背景の中で,諸問題の工学的な解決を行うためのデザイン能力
(F)
文章,口頭及び情報メディアにより,国の内外において効率的にコミュニケーションする能力
(G)
技術の進歩に対応して,生涯にわたって自発的に学習する能力
(H)
多くの専門分野のチームの中で技術者としての役割を果たす能力
(I)
地域社会の文化や産業をよく理解し,それと調和した工学技術の発展に寄与する能力